株式会社RACTHERA 神経前駆細胞(SMP-0115)

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神経前駆細胞(SMP-0115)

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脊髄損傷について

脊髄損傷とは、外傷等によって脊髄の組織が損傷され、損傷部位より
下の知覚・運動・自律神経系の機能に障害が生じる病態です。
障害の範囲や重症度は、損傷の部位や程度によって様々ですが、
日常生活に非常に大きな影響を及ぼします。
これまで、脊髄損傷は交通事故やスポーツ外傷等が主な原因であり、
若年層で発生頻度が高い外傷性疾患とされてきました。
しかし、超高齢社会を迎えた近年の日本では状況が変化しており、
高齢者の起立歩行時の転倒・転落といった軽微な外力による
脊髄損傷の発生頻度が増加しています。
その結果、患者数は年々増加傾向にあります。

脊髄損傷について

現在の治療法

脊髄損傷は受傷からの経過時間に応じて急性期・亜急性期・慢性期に分類されます。
現在は急性期からリハビリテーション治療が積極的に行われており、損傷後に残存する機能の維持・最大化が図られています。
これにより一定程度の回復が期待されるものの、損傷した脊髄そのものを根本的に治す治療法は、いまだ確立されていません。
特に大多数の脊髄損傷患者が該当する慢性期は、脊髄の再生に不利な環境とされており、
リハビリテーションによる運動機能の回復も期待しにくく、この時期の患者に対する有効な治療法が切望されています。
そのため、世界中で研究開発が活発に進められています。

再生・細胞医薬により目指すこと

脊髄は主に、以下の3種類の細胞から構成されています。

神経細胞 (ニューロン)
電気信号を伝える役割を担います。
オリゴデンドロサイト
神経細胞の軸索(信号の通り道)を包む「髄鞘」を形成し,信号の伝導を速めます。
アストロサイト
神経細胞への栄養供給や神経伝達の調整など多様な機能を担います。

私たちは、iPS細胞からこれら3種類の細胞のもとになる「神経前駆細胞」を製造し、損傷した脊髄に投与することによって、
途絶した神経回路の再構築や、脱髄した神経細胞の再髄鞘化による神経機能の回復を目指しています。
さらに、リハビリデーション治療と組み合わせることで、神経機能の回復効果を最大限に高めることを期待しています。

再生・細胞医薬により目指すこと1
再生・細胞医薬により目指すこと2